DRIFTING ON THE NAKAGAWA
第6回つっぺりツアー in 那珂川 2002.5.25〜27
 
 焚き火MLオフ会以来、毎年恒例の5月の那珂川ツアーを今年は総勢29名の参加で盛大に行った。
コースは1日目、小川町新那珂川橋〜烏山境橋、2日目境橋〜大瀬とかなり上流でつっぺり隊としても未知のコースであった。
にもかかわらず、まったく下見をせずに敢行したため、実につっぺり隊らしいツアーになってしまうのである。那珂川をなめてはいかんかったのだ。
 ここ数日のもやもやした天気がウソのようなドッピーカンの快晴。こんなに天気がいいのはつっぺり隊では珍しい。
 あまりの上天気に却って不吉な思いを抱きつつ新那珂川橋を19名+2匹で出発したのだったが、このうち数人と数匹がゴールまでたどり着けない羽目になるとは… 
 少し漕いでは、船上ビアタイム。
「ビールだぞー」の一声で、ビア樽の入ったクーラーボックス搭載の隊長の不沈艦スタンハンセン号に、蟻のように群がる隊員たち。
 今回もつっぺり犬2匹を連れて参加した4号人間ラジオも、新人に負けじとばかりにつっぺり魂を発揮してくれた。
 テトラポットにファルトボートをぶつけて、1隻航行不能にする。アルミフレームを1本へし折り、2本はねじ曲げるという荒技を披露してくれたのだ。
 翌日も好天と程良い沈に恵まれ、烏山〜大瀬までのつっぺりツアーは終了した。途中の河原で食った昨夜の残りの豚汁はうまかった。そこまで、鍋ごとつんでいった19号焚きビーラー、あんたはえらい!
 出発前に集合写真を撮ったのだが、この時点でやっと何名参加しているのかが判明した。いやはや、すごい人数である。
左の写真はシャッターが下りるまでに戻りきれなかったアホ1名である。(ワシのことだけどね)
日が暮れると、夜から参加の者が続々到着し、もはや何処に誰がいるのかも分からない無国籍状態になる。
 そんな中で、一癖もフタ癖もある強者キャンパーがそれぞれ自慢の一品料理を披露し始まった。 
9号ライダー秋本によるカルビ焼き 16号ことのすけによるわらびのたたき 15号マイケル四万十による焼きじゃが
飛び入り参加のH君による鶏の丸,蒸し 18号歌舞伎やすによる怪しいカクテル
 あちこちで一品料理を食べ歩きながら、ビールを飲み、焼酎を飲み、バーボンを飲み、カクテルを飲み、さながら屋台村と化した河原居酒屋つっぺり亭の夜は怪しく更けていったのであった。
 また、今回の企画に会わせて、隊長の命を受けたことのすけ隊員による「ビール売り上げ倍増作戦」が密かに遂行されていたのだ。上記の生ビールのぼり、河原居酒屋つっぺり亭の提灯、手作り焼酎「妻の瀬」甘口と辛口。いずれも秋田で製作し、はるばる480kmの遠距離を輸送されてきたお手製の小道具である。おかげで、ビール20リットルはまたたくまに完売した。ことちゃん、任務ご苦労であった。
 幾多の沈を乗り越えて、河原にたどり着けば、そこに待っているのはビールと焚き火である。これなくして、つっぺり隊はあり得ない。
 今回の目玉企画は「河原で生ビール」である。隊長の幼なじみの酒屋からタダで借りてきて2日前から冷やしておいた本格ビアサーバーに生ビール20リットルに炭酸ガス。まずは、みんなで乾杯する。いや、うまいのなんの。日が沈む頃には、既にビアサーバーにへばりつく隊員が出てきたのは当然であろう。
 しか〜し、今回のツアーのメインイベントはこの後に控えていたのだ。
 乗る舟をなくした4号人間ラジオこと大和撫子真理子を16号秋田支部長乱入男ことのすけ隊員のカナディアンに乗せてツアーを続行したのだが、大松橋下の瀬の入り口でまたもや横転する轟沈をかましたのである。沈没コンビでペアを組んだのだから当たり前といえば当たり前なのだが、今度はつっぺり犬1匹が逆さになった舟の中に閉じこめられ、飼い主の4号が深い愛情でその舟の中に潜って犬を助け出すというドラマチックな沈であった。
 写真左は沈直前の沈没コンビである。真ん中は本来こういう風に下っていくべきはずだった瀬(写真はビール艦長)である。右の写真は、沈直後にもう川は嫌だとばかりに崖に逃げ出したつっぺり犬である。
 この後、二人は、ことのすけ隊員が瀬に眼鏡を落としてしまったため前方がほとんど見えないということで、もはや航行不可能と判断され、先発隊がゴールした後で救出に来るのを待つため、二人と2匹は河原に取り残されてしまったのであった。
4号人間ラジオは1日で二つの舟で沈をし、どちらの舟も航行不能になってしまったことから、後につっぺりクイーンと呼ばれるようになったのであった。
 
 また、はるばる秋田から当日乱入してきた16号ことのすけ隊員も中程の堰で笑いながら真横に水没するというニコ沈を披露してくれた。その後流されていく姿も余裕たっぷりである。
 さらに、同じ堰に乗り上げ、立ち往生してしまった15号マイケル四万十ファミリーは、救助ロープを使って救出されることになる。女子供がいたためとはいえ、つっぺり隊で救助ロープが使用されたのは初めてである。いやはや、つっぺり隊も本格的になってきたものである。
 「西武のカブレラそっくりの体格だからよくし沈みまっせ」というふれこみで参加したカヌー初体験の新人カブレラ君をいきなりポリ艇に載せたところ、見事に期待通りの沈を披露してくれた。
 気を取り直して、ビール艦長指導の下に、次の瀬にも果敢に挑戦するが、次の瞬間にはまたもや沈。
那珂川にウエスタンラリアートを食らってあごを強打するも、実に気持ちのいいつっぺり魂を披露してくれた。後に、カブ沈と言われるようになる。
《番外編》
 左の写真は何か?
これは、昼間さんざん川で沈を繰り返したことのすけ隊員がそれにも飽きたらず、焚き火の周りでもうとうと白河夜船を漕ぎ、イスから沈をした結果、薪の切り株に頭を打ち、流血を防ぐためにタオルを頭に巻いている図である。まさに、陸沈または焚き火沈である。
 しかも、傷に悪いからとたばことライターまで取り上げられている。踏んだり蹴ったりとはまさにこのことであろう。。
 しかし、ここまで体を張ってみんなを楽しませてくれる沈をしてくれたとなると、これは、つっぺり隊にも転覆隊の石川賞(その年一番笑わしてくれた写真の被写体に贈る賞)にあたることのすけ賞を設定するしかないか。
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