日が暮れると、夜から参加の者が続々到着し、もはや何処に誰がいるのかも分からない無国籍状態になる。 そんな中で、一癖もフタ癖もある強者キャンパーがそれぞれ自慢の一品料理を披露し始まった。 |
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9号ライダー秋本によるカルビ焼き | 16号ことのすけによるわらびのたたき | 15号マイケル四万十による焼きじゃが |
飛び入り参加のH君による鶏の丸,蒸し | 18号歌舞伎やすによる怪しいカクテル | |
あちこちで一品料理を食べ歩きながら、ビールを飲み、焼酎を飲み、バーボンを飲み、カクテルを飲み、さながら屋台村と化した河原居酒屋つっぺり亭の夜は怪しく更けていったのであった。 |
また、今回の企画に会わせて、隊長の命を受けたことのすけ隊員による「ビール売り上げ倍増作戦」が密かに遂行されていたのだ。上記の生ビールのぼり、河原居酒屋つっぺり亭の提灯、手作り焼酎「妻の瀬」甘口と辛口。いずれも秋田で製作し、はるばる480kmの遠距離を輸送されてきたお手製の小道具である。おかげで、ビール20リットルはまたたくまに完売した。ことちゃん、任務ご苦労であった。 |
幾多の沈を乗り越えて、河原にたどり着けば、そこに待っているのはビールと焚き火である。これなくして、つっぺり隊はあり得ない。 今回の目玉企画は「河原で生ビール」である。隊長の幼なじみの酒屋からタダで借りてきて2日前から冷やしておいた本格ビアサーバーに生ビール20リットルに炭酸ガス。まずは、みんなで乾杯する。いや、うまいのなんの。日が沈む頃には、既にビアサーバーにへばりつく隊員が出てきたのは当然であろう。 |
しか〜し、今回のツアーのメインイベントはこの後に控えていたのだ。 乗る舟をなくした4号人間ラジオこと大和撫子真理子を16号秋田支部長乱入男ことのすけ隊員のカナディアンに乗せてツアーを続行したのだが、大松橋下の瀬の入り口でまたもや横転する轟沈をかましたのである。沈没コンビでペアを組んだのだから当たり前といえば当たり前なのだが、今度はつっぺり犬1匹が逆さになった舟の中に閉じこめられ、飼い主の4号が深い愛情でその舟の中に潜って犬を助け出すというドラマチックな沈であった。 写真左は沈直前の沈没コンビである。真ん中は本来こういう風に下っていくべきはずだった瀬(写真はビール艦長)である。右の写真は、沈直後にもう川は嫌だとばかりに崖に逃げ出したつっぺり犬である。 この後、二人は、ことのすけ隊員が瀬に眼鏡を落としてしまったため前方がほとんど見えないということで、もはや航行不可能と判断され、先発隊がゴールした後で救出に来るのを待つため、二人と2匹は河原に取り残されてしまったのであった。 4号人間ラジオは1日で二つの舟で沈をし、どちらの舟も航行不能になってしまったことから、後につっぺりクイーンと呼ばれるようになったのであった。 |
また、はるばる秋田から当日乱入してきた16号ことのすけ隊員も中程の堰で笑いながら真横に水没するというニコ沈を披露してくれた。その後流されていく姿も余裕たっぷりである。 さらに、同じ堰に乗り上げ、立ち往生してしまった15号マイケル四万十ファミリーは、救助ロープを使って救出されることになる。女子供がいたためとはいえ、つっぺり隊で救助ロープが使用されたのは初めてである。いやはや、つっぺり隊も本格的になってきたものである。 |
「西武のカブレラそっくりの体格だからよくし沈みまっせ」というふれこみで参加したカヌー初体験の新人カブレラ君をいきなりポリ艇に載せたところ、見事に期待通りの沈を披露してくれた。 気を取り直して、ビール艦長指導の下に、次の瀬にも果敢に挑戦するが、次の瞬間にはまたもや沈。 那珂川にウエスタンラリアートを食らってあごを強打するも、実に気持ちのいいつっぺり魂を披露してくれた。後に、カブ沈と言われるようになる。 |