DRIFTING ON THE NAKAGAWA
裏磐梯秋元湖で蛍ツアー&無人島プカプカ探検!03.8.2〜3
 つっぺり隊初の夏の湖ツアーを福島県裏磐梯秋元湖で行った。ここは知る人しか知らないという超レアな湖である。湖岸には全く人家がない。もちろんホテルなどの観光施設もない。ありのままの自然が残っている湖である。おまけに、夏にはヘイケボタルの乱舞が見られるという.。
 しかも、今回のツアーは全員がファミリー参加という実にアットホームなツアーであった。(子連れがつっぺりツアー参加の免罪符になっているという話もあったが)
 そんなわけで、今回はいつもの沈続出のドタバタ川下りとはひと味違ったつっぺりツアーになるはずだったのだが…
 いつもなら川下りのスタート時間に合わせて集合するのだが、今回は湖なのでスタート地点もゴール地点も同じということで、夕飯までに集まればいいというつっぺり隊らしいおおざっぱなスケジュールであった。
 ところが、一番遠方の秋田かり参加のことのすけ隊員は何と真夜中の午前2時に現地入りしていたという。しかも、現地で調達する食材等を買うためにその店の駐車場で仮眠をとっていたら、警察に職務質問をされてしまったというおまけ付き。なんでも、自販機荒らしが続いていたので警戒中の所に秋田ナンバーの不審な車が真夜中に停車していたための職務質問だったとのこと。まったくこの男はいろいろとやってくれるつっっぺり隊には欠かせないお騒がせ男なのである。
 翌日は、やっと梅雨が明けたよということを宣言するような夏らしい天気になった。あまりの暑さにこりゃ水浴びするしかないとそれぞれファミリーでカヌーに乗り込み、沖合の小島をめざす。
一回り数分という小さな島であるが無人島には変わりはない。無人島上陸というと、これもなぜか心が踊ってしまう。船を岸に着けると、さっそく泳ぎ出す隊員たち。そのうち、ライジャケを付けたままプカリプカリと湖を漂い出す。それをまねて子ども達もプカリプカリ。
「なんか遠い昔にはいつも夏はこんなことをしていたよなあ」
とガキの時代に戻ったようで、すこぶる気分がいい。親父たちと同じ体験を子ども達に味わわせることができるのも今は貴重な事なのかもしれない。
 三々五々秋元湖キャンプ場に隊員たちが集まってきたが、とくに何をするという予定もなく、みんな各自のペースでのんびり過ごす。これがアウトドアのいいところだ。
 ゆっくりと娘たちと遊ぶことのすけ隊員。いいパパさんなのだ。  父などかまわず勝手にカヌーで遊ぶ隊長の娘たち。  カヌー歴4年目にしてついに2艇目のファルト、ボイジャー415を購入し、ビールをかけて進水式を行い満足する見捨てられた父、隊長。
 一息ついたところで、とりあえず、夜の蛍ツアーの場所の下見に行っておくかということになり、それぞれファミリーでカヌーを漕ぎ出す。こういうシーンもつっぺり隊では初めてなのだが、こういう家族サービスが後のつっぺり活動を円滑に行うためにも必要なのだ。家族の協力と理解なくして、瀬に突入することは無理なのである。

ろーたす隊員父娘

ことのすけ隊員父娘

歌舞伎やす隊員ファミリー
蛍が見られるところは、キャンプ場から左奥に漕いでいった入江である。草地に降りてみると、浅瀬にカワニナが見えた。これだけたくさんのカワニナがいれば蛍が大量に生息していることもうなずける。夜の蛍ツアーに期待が高まった。
 突然、入り江の奥の方で、水音がしたかと思うと水しぶきが上がる。歌舞伎やす隊員が準備よろしく水中眼鏡に足ひれまで付けて泳ぎだしたのだ。その水面から顔を出している姿は、秋元湖の珍獣そのものである。
 かと思いきや、まったく波のないこの湖でセルフ沈をかますこののすけ隊員。そこまでサービス精神を発揮せずともよいものを。いつまでたっても川ガキの心を忘れられないおじさんたちである。
 夕飯を食べた後、夜8時ごろから蛍ツアーに湖を漕ぎ出す。左の写真は人魂!…ではなくヘッドライトを頼りに、漆黒の闇の中を漕いでいるところである。闇の中の写真を撮るのは難しい。
 ナイトカヌーは隊長以外は初体験であったが、これが結構冒険心をくすぐって心躍るものがあった。誰かが「川口探検隊だあ」などど叫んでいたが、その雰囲気は十分にあったのだ。
 入江につくと、高い木の茂っている岸辺あたりにほのかな点滅が見えだした。近づいてみると、乱舞とまではいかないが、かなりたくさんの蛍が飛び回っている。写真が暗すぎて撮れなかったのが残念なのだが、湖面に近いところにいる蛍の明かりは水面に反射して2倍に見え、樹木の上の方にまで蛍が留まっている様子はあながち真夏のクリスマスツリーと言われているのも納得できるほど幻想的なシーンであった。
 じっくりとその蛍ショーに見とれていると、「こりゃあ、癒されるよなあ」というつぶやきが聞こえる。サラリーマンにとってこれ程の癒しの場はないであろう。今年は梅雨が8月まで明けなかったせいか蛍の数が少ないようなので、ぜひ乱舞している時にもう一度来てみたいものだ。
 飛び交う蛍の幻想的な明かりにすっかり心が癒されてキャンプ場に戻る途中で、もう一つ飛び交うものに出くわした。何とことのすけ隊員のカヌーに魚が飛び込んできたのだ。10cmほどの鮠(ハヤ)ではないかと思うが、多分ヘッドランプに誘われてジャンプしてきたのだろう。何とも素晴らしい贈り物を秋元湖の神様からいただいた気がした。
 蛍ツアーから帰ると、誰もいないはずのキャンプ場で「お帰りー」と出迎えてくれる者がいる。仕事先の横須賀から駆けつけてくれたtera隊員夫妻であった。夜の10時過ぎによくぞ来てくれたものだ。せっかくだからとtera夫妻と隊長の娘たちと案内役として隊長がもう一度蛍ツアーに出かける。
 その後は、つっぺり亭で夜食をいただき、子ども達は花火、大人たちは焚き火で酒盛りと夏の湖の夜は更けていったのであった。
今回のツアー参加者の内訳。
・隊員6名
・妻2名
・ガキンチョ7名 総勢15名
 内訳でも分かるように、今回はファミリー中心の実にアットホームなツアーであった。しかし、大人にとっては癒しのある、また、子どもにとってはすこぶる夏休みらしい体験のできた実に意義のあるツアーであったと思う。これで、つっぺり隊員は一家団欒、家族円満で、これからますます瀬に突入することが容易になること間違いなしである。次回のツアーで素晴らしい沈が期待できそうだなあ。ウシシシ。
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