DRIFTING ON THE NAKAGAWA
段ボール亀大作戦&河原サウナ導入 03.12.27

初めての雪に呆然とする隊長宅のバカ犬
ロッキー・ボナパルト・万作
 昨年から始まり、2年目にしてはや恒例となった12月最後の土日実施の河原忘年会の日は、朝目覚めると一面の雪景色だった。
 「こりゃ大変だ」という気持ちにも増して「しめしめ、これで隊員の苦しむ七転八倒のおいしい忘年会になるぞ」という喜びでほくそ笑んだのだが、万一凍死者が出ると隊長としてその誹りは免れないので、とりあえず薪だけはしこたま詰め込んで栃木県烏山の宮原キャンプ場へと出発する。
 
自分の舟を積むのをあきらめてまで隊員のために薪を積む仏のような隊長?
 宮原に到着すると、意外にも雪が全く積もっていなかった。ちょっとがっかりするが、早朝から駆けつけていた神奈川組(ビール艦長、ライダー秋本、横浜支部長ゴステロ隊員)と地元の歌舞伎やす隊員は酔狂にもミニ川下りを楽しんでいた。
 この寒いのに、何もロールなんかしなくても…
 
 
 川から上がった4バカルテットは寒さに震えながら焚き火を後にし、車の回収に向かう。
 そうこうするうちに、続々と参加隊員が集まり出した。
 日が暮れないうちに、早速忘年会の準備に取りかかる。
 昨年でその絶大な保温効果が実証された段ボール亀大作戦は、もちろん今年も実行された。
 今年はさらに亀を進化させて、マイハウスを作る隊員まで現れた。
 しかし、ここまでやると、もはや完全にホームレスと区別がつかない。
 忘年会になくてはならないものは何と言っても鍋である。今年はビール艦長の提案で赤鍋と白鍋で攻めてみた。激辛の麻辣火鍋に対し、大根おろしでさっぱり味のみぞれ鍋である。他にもことのすけ隊員のつっぺり亭おでんや真理子隊員の納豆ハンバーグなど各隊員が自慢の一品料理で酒の肴を作ってくれた。

調理に勤しむビール艦長

ビール艦長作、麻辣火鍋…その名の通り激辛

隊長作、あっさり味のみぞれ鍋
朝には焚き火の灰が入り灰色鍋になっていた

ろーたす浜ちゃん作、スペアリブステーキ

歌舞伎やす作、ホットバターラム
いつもよりたくさんバターを入れてまーす

飛び入り参加のさすけどん十八番のたこ焼き
外はカリッ、中はトロリの極上のうまさなのだ
 料理ができるや否や怒濤の河原宴会に突入である。昼間の強風も収まり、満点の星空の下、盛大な焚き火と段ボールの輻射熱で南国のような暖かさでの酒盛りは、いやはやこんなに幸せでいいのだろうかと言うくらい極楽気分である。これだから、河原忘年会は一度やったら止められないのだ。

突然マスクで乱入する奴隷4.1号畠山隊員

来年もつっぺり道に励むことを誓って乾杯

お玉の女王再びのリクエストに応じる真理子隊員
 
 宴会も絶好調に盛り上がったところで、満を持して河原サウナに突入した。転覆隊ファンの集いで好評のテントを使ったサウナをつっぺり隊にも導入したのである。
 焚き火の中で真っ赤に焼けた石を一斗缶に入れ、それをテントの中に持ち込み水をかけると、驚くほどの高温蒸気が出て、立派なサウナになるのだ。見よ、右のおバカ隊員の体から出る湯気を。 極寒の中での極楽サウナである。
 こうして、おバカな人達の怪しい夜は更けていった。
 
 翌朝、キャンプ場は一面の霜。全員が無事に起きてきたことを確認し、一安心するほどの寒さだった。生還を喜びながらの朝食ほどうまいものはない。
 こんな極寒の時期に段ボール背負って河原でサウナにはいるようなおバカな忘年会は他には無いだろう。しかし、この非日常性がいいのだ。非日常的なほど、日常のストレスや憂さを存分に晴らすことができるのだ。片付けとゴミ拾いが終わって、三々五々家路につく隊員たちの顔はみんな1年分の世間の垢を落としてすっきりとした笑顔であった。これで、また来年も思いっきり仕事に遊びに精進できることは間違いない。
 友よ、来年もまた思いっきりつっぺろうぜ。しかし、いつか凍死者が出なければいいけどなあ……
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