DRIFTING ON THE NAKAGAWA
2005年初漕ぎであわや水難事故を見守るはめに…05.3.12〜13
川下りたくない度50%以上
 2005年のつっぺり隊としての初漕ぎツアーを今年も烏山の宮原で実施した。18号歌舞伎やす隊員の経営(?)するダックスカヌーの3周年記念と合わせて実施するのも今年で3回目。もはや恒例となりつつあるつっぺり隊春場所である。
 
今回も隊長自ら車がシャコタンになるまで薪をしこたま積んで、宮原に駆けつけたのだが、予定時刻に集合していたのは、秋田支部のことのすけ隊員と畠山隊員とまさっぴ隊員のみ。ビール艦長ら神奈川組は濃霧による交通渋滞のため大幅に遅れての到着となってしまった。  まあ、あわてる旅でもないし、カヌーは昼飯を食ってからにしようと、つっぺり隊料理長のことのすけ隊員に昼食を頼むと、なんと出てきたのが山形名物ひきわり納豆そば。  最近、ことのすけ料理長はツアーの度に新しく、しかも、凝った料理を仕入れてくるので、ワシらとしては誠にもってうれしい限りである。
 ひきわり納豆に生卵、大根おろし、鯖の水煮を入れてよーくかき混ぜ、煮込みうどんを入れて食す。すると左図のような旨くて声も出せませ〜んという顔の人間が出来上がる訳ですね。
 しかし、カヌーをやる前に、こんなにおいしい料理を食べてしまうと、だんだんのんびりとしたくなる。この日はテントがとばされるほどめちゃくちゃ風が強く、寒かったせいもあったのだが、だんだんカヌーををやる意欲が失せてしまった。 「腹はいっぱいだし、こんな日に沈したら寒いだろうし、川下りたくない度50%以上だなあ」
とワシが言えば、
「このままここでまったりして夜を迎えても何の問題もありまっせーん。」
という隊員。
「でも隊長だからなあ。しょうがないやるかあ」
と渋々川下りを決断したのだが、秋田組は始めからカヌーすら持参せずまったりするつもりでおり、結局、ワシ、まさっぴ隊員、ビール艦長、9号秋本、それに新人の涌嶋の5人での初漕ぎとなったのだった。
見守られながらの水難…
 午後からの乗り出しになったこともあり、いきなり無法松の瀬の上流からのエントリーとなった。
 初漕ぎで一番の難関からの挑戦というのもつっぺり隊らしいのだが、果たしてここで、あわや大惨事という事態が発生してしまった。
 無法松の瀬は、水量が多いとジェットコースターのような勢いのある瀬で、一気に下れてしまうのだが、水量が適度に少ないと、3段落ちの瀬になり、一番威力を発揮する瀬なのだ。そして、まさに、今日はその一番威力を発揮する瀬になっていた。
  ワシはぐらつきながらも、何とかバランスを保ってクリアしたのだが、まさっぴ隊員は1年ぶりのポリ艇ということもあり、3段目の落ち込みで沈。何度かエスキモーロールにトライするが、結局、沈脱をして、艇につかまったまま流されていったのだった。
 つっぺり隊的には、実においしい、まあ、いつも見られる風景であり、瀬の下は流れも穏やかなので、すぐに岸に上がるだろうと、そばで笑いながら見守っていたのだが、はじめは艇を押しながら岸に向かって泳いでいたまさっぴ隊員が、だんだん元気がなくなり、流されるままになっていく。  やっとの思いで岸にたどり着いたまさっぴ隊員の口から出た言葉は
「体がだんだん動かなくなってきてしまって…もうダメかと思った。」
何を大げさなことを言っているんだろうと思ったが、どうやら水温のあまりの低さで、一気に低体温症になってしまったようなのだ。
「ハイポサーミアとかいうやつかあ。」
「うーむ、すると、まさっぴ隊員はワシらにしっかり見守られながら静かに川底に沈んで…死んでいったのかもしれんわけかあ。」
「もしかすると、ワシらは水難現場に立ち会っていたわけね。」
「うーむ、恐ろしかったわけだ。」
 ソウナンです、などどシャレを言っている場合ではなかったのだ。まさかこんなふうにハイポサーミアが起こるとは知らないワシらの無知と経験不足が、あわや水難騒ぎを引き起こしていたかもしれないのだ。これは、つっぺり隊にも救助ロープを標準装備して置かなければいかんなあと真剣に考えさせられた事件であった。
奇跡?の生還を果たし喜ぶまさっぴ隊員
 この水難騒ぎの後は、ワシの船に穴が開いたこと以外は、天気にも恵まれ、穏やかな川下りであった。終わってみれば、まさっぴ隊員が初漕ぎ初沈という、つっぺり隊らしい初漕ぎツアーであった。
河原宴会 
 上陸するとますます風は強くなっており、このままではワシらも低体温症になると、近くの山びこの湯で体を温める。戻るとすぐさま河原宴会に突入した。この頃から歌舞伎やす隊員、ろーたす隊員親子、TERRA隊員と宴会の部に参加するために続々と隊員が集まりだし、最終的には10名の参加になった。まあ、なにはともあれ、今年も盛大につっぺることを誓って乾杯をする。
 しかし、10名参加して川を下ったのが5名。どうも最近のつっぺり隊は夜の河原宴会がメインになりつつある気がする。みなそれぞれ、仕事の役職がランクアップしてきて、仕事の瀬も1級増しになってきているのであろうが、カヌーをしないカヌーチームでいいのであろうか。今年は原点に立ち返ってどーんとカヌーをやりたいものだ。
 さて、今回の主な河原宴会料理を紹介すると、
まず、ろーたす隊員の焼きおでん。ビールのつまみに最高であった。
 次に、最近すっかり味をしめたビール艦長の火鍋。今回もさらに辛さをグレードアップし、食した者全員をヒーハー化させずにはおかなかった。
 ことのすけ料理長が用意した夕食は、なんと長崎名物の地獄鍋。これがうまいのだ。
 他にも、秋本隊員の焼きウインナー、terra隊員のスペアリブ、まさっぴ隊員のたこ焼きとアウトドアっぽい(もろにアウトドアなんだが)料理が続々と出され、みんなの腹周りを確実に数センチ大きくしたのだった。
 腹を満たした後は、いつもの河原ライブ。今回はやす隊員が12弦ギターを持参し、すばらしい響きを聞かせてくれるはずだったのだが、チューニングにえらく時間がかかり、ほとんど音合わせで終わってしまったのだった。その辺の件は、歌舞伎やす隊員のHPで報告しているので、詳しくはそちらを見て欲しい。
http://www.h5.dion.ne.jp/~ducks/2005-3-12tupperitai-hatsukogi.html
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