DRIFTING ON THE NAKAGAWA
生け贄救出!川原四重楽!Eco Tour with blind kayaker!今年も川は大盛り上がり!06.10.28〜29
 秋恒例の転覆隊ファンの集いも今年で早6回目。まったくよく続いているものだと感心しながらも,主催の沈没隊員2名に対し,今年もつっぺり隊員が16名?(よくわからん)と大挙して参加し,ほぼつっぺり隊的行事に。
 第1部の川下りは,いつものごとく八溝大橋下流からスタート。今回は生け贄として,ワシの職場関係からアウトドア初体験の女子2名を「世の中には川下りをやったことのある者とない者の2種類の人間しかいないんだぞ」とおいしいことを言い続けて参加させる。おいしい場面をワシらに提供させれられるとも知らずに。ウシシ…。
感動的生け贄救出劇
 生け贄の女子2名は,インフレータブル「エアー」に。いきなり乗せようとしたら,それはいくら何でもと,つっぺり隊の良心と呼ばれるビール艦長がパドルの漕ぎ方をレクチャーする。この舟は「悪魔の舟」と呼ばれている不沈艦だし,初心者2名でも何とかなるなるだろうと考えたのだが…何ともならなかったのだな。
 やす隊員は進水する前から舟に穴が開いていて浸水した水抜きを。
 ワシはといえば,橋のたもとの浅瀬でいきなりバランスを崩し粗沈。初心者に沈のお手本を見せるための教育的沈だとうそぶいたものの,あまりの悔しさに雄叫びをあげる。
 こうして,波乱含みのスタートを切ったのだ。
 この日の那珂川は数日前に降った雨で,今までになく水量が豊富でいい流れだった。
 しかし,スタート直後に,いきなり川漁師の集団にこっちに来いと呼び止められる。聞くと,仕掛けのための鉄杭を打った堰があちこちに設けられており,通行可能の場所を示す白旗が増水で流されていて危険だという。
「この先の流れなんて死んじまうぞ」というが,どうやら最も楽しみにしていた無法松の瀬のことらしい。
 とりあえず,様子見と相談を兼ねて,無法松の瀬の上流の川原で昼食をとる。
 昼食の準備を始めていると,なにやらすのこに鍋を載せてこちらに運んでくる者が。つっぺり隊調理長のことのすけシェフである。この状態で鍋をガスコンロで温めながらここまで下ってきたとのこと。そこまでやるかあ〜。いやはや料理にかける思いは天晴れとしかいいようがない。ことちゃん,えらい!
 勝手知ったるコースではあるが,だいぶ新しい堰が作ってあるようなので,先導役を立て,危険箇所と安全コースのパドルサインを全員で確認して出発する。「死んじまうぞ」と言われた無法松の瀬は,増水で段差が無くなりむしろ安全な瀬となっており,楽しみながら全員一気にノー沈で下りきる。
 漁師とパドラーの瀬に対する見方の違いを感じながら,ふと見ると,奴隷4.1号畠山隊員の舟の前部に何やら付いている。何とこの日のために,ガンダムに出てくるザクの頭部を作成して付けてきたのだ。これから彼のことはザク畠山と呼ぼう。
 しかし,その先の堰では,安全箇所の白旗が立っていたにもかかわらず,生け贄2人組みのインフレータブルがコースどりができずに,堰の鉄杭に張り付いてしまう。予想通りといえば当然か。
 この後,身動きのとれない生け贄のために,本日のクライマックスとも言うべきちょっとした救出劇が展開されたのだ。
 まず,流れを遡ってビール艦長とさすけどんが駆けつけ,張り付いた舟をはがし,2人の手を取って陸地へと誘導する。そして,流した舟は村長が回収して乗り込み,自分の船を乗せて川原へと運ぶ。さらに,ザク畠山隊員が生け贄2名を自転車でいう女乗りで前席に乗せて運んで,救出完了。
 各自の機転の利いた救出行動に,「うーむ,つっぺり隊もなかなかやるな」とただ見ていただけの隊長(ワシのことね)は,ただただ感動したのであった。
 この後は,生け贄女子2名をそれぞれさすけどんとザクが漕ぐ舟の前部に乗せ,出発。生け贄も本来の役目を果たし,その後は快適な川下りを楽しんだのだった。
 那珂川で危ないと思うのは,テトラポッドや鉄杭など,ほとんどが人間の設置した人工物だけ。川そのままの姿ならもっともっと安全なのになあ。
四重楽〜川原料理&川原バンド&川原ビンゴ&川原サウナ
 宮原に上陸後,それぞれが今日のために仕込んできた料理の作成にかかり,一段落ついたところで乾杯となる。いよいよファンの集い第2部へと突入である。
20年後のファンの集いを目指して乾杯 シェフことのすけ作「芋煮鍋」 隊長作「ロースト風ビーフ」
村長作「温泉ならぬ焚き火卵」 村長作「パンプキンパイ」 さすけどん作「オリジナルたこ焼き」
ゴステロ作「野菜のごった煮」 ビール艦長作「鶏のココナツ煮込み」 たこ焼き作成風景
川原バンド「沈没隊のテーマ」 川原バンド「つっぺり隊歌」 tosiさん川原サックス
川原ビンゴで商品をゲットし喜ぶ参加者達
川原サウナで喜ぶ裸体の男達。実に怪しい。が楽しいんだなあこれが。 サウナを出て飲むビールは最高なのだ
Eco Tour with blind kayaker!
 翌日は,集合写真を撮って,来年の再開を約束してファンの集いは終了。
 その後,昨日の午後から合流したブラインド(視覚障害)の方たちと下流の大瀬までの川下りを楽しむことに。
 この日は,昨日に増して天気もよく,無風で,流れもあり,実に川下りに最適な状況であった。
 ブラインドの方も本格的なダウンリバーは初めてだったそうで,ワシらとしてもどうなる事やらいささか不安であったのだが,舵取り,視覚の日本語訳と我がつっぺり隊精鋭のサポートが素晴らしく,十分に川を堪能してくれたようで,うれしい限りである。障害のあるなしにかかわらず楽しめる川の懐の広さに改めて感謝。これからもこういったふれあいの輪が広がっていければ素晴らしいことである。
 友よ。いざ,我らとともにつっぺらん!
Let'z zeppelin in the river!
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