DRIFTING ON THE NAKAGAWA
ろーたす隊員那珂川の神様のお仕置きに!アダモステ隊員低体温症に!06.12.29〜30
 2006年度の川下り&焚き火納めの儀式,河原忘年会が今年は暮れも押し詰まった29〜30日に行われた。
 流行のノロウィルス感染の瀬や仕事の瀬に飲み込まれ,川下りに集まったのは,隊長,ビール艦長,ライダー秋本,コロコロ改め村長,ろーたす,アダモステ夫妻の7名だった。
 この日は,今冬一番の寒気が入り込んでおり,折からの強風に
「ホントにやるのかよ〜」
とぼやきながら準備をしていると,ろーたす隊員が
「俺,今日はコレでやるよ」
とおもむろに長靴を取り出して言う。
「そんなんじゃ,沈した時水が入って大変だぞ」
と言うと,
「大丈夫,沈しないから」
とのたまう。
 「あ〜,言っちゃったね。そんな川をなめた発言をすると,また那珂川の神様が聞いてるぞ」
とからかったつもりが,本当に那珂川の神様は聞いていたんだねえ。
 ろーたす隊員と一緒にタンデムでこの日初めてカヌーに乗るアダモステ隊員は那珂川の神様から手厳しいお仕置きを受けることになるのだった…
那珂川の神様のしっぺ返し
 寒さと強風と時間短縮のため,いつもより短いコースとなる大松橋からのスタートに。
 川下り初心者のアダモステ夫妻は,アダモステ夫がHIVIXろーたす艇に,アダモ夫人がエアー隊長艇に分乗し,ビール艦長,ライダー秋本はポリ艇,村長はファルトと全5艇で出発。
 風こそ強く,寒かったが,天気は最高で,絶好の川下りであった。
 のんびりと河原で昼食をとり,さて,寒いからゴールを急ぐかあとスタートした直後に,那珂川の神様の年の終わりの最後のお仕置きがくだされたのだった。
 流れが右からせり出した岩にぶつかり,跳ね返って渦を巻いている瀬を乗り越えたところで,まず,ライダー秋本が沈。エスキモーロールで起きあがるも,今度は反対側に回りすぎて沈して,結局沈脱。まあ,彼はベテランだから大丈夫と写真に納めて余裕でスルーする。
 すると,前方では,HIVIXろーたす艇が真っ黒な底を見せているではないか。何でこんな所で沈をしているのかと思ったが,とりあえず「やったー,ワハハハ」と歓喜の雄叫びをあげながら写真を撮りに近づく。すると,ろーたす隊員とアダモステ隊員がひっくり返った艇にしがみついてゆっくりと流されていたのだった。後でわかったのだが,どうやら,岩にぶつかって底からわき上がってきた流れに持ち上げられ,あっという間もなくバランスを崩して沈したらしい。まさにピンポイントで,那珂川の神様のしっぺ返しを受けたのだ。
 ろーたす隊員は自力で艇にはい上がったものの,アダモステ隊員は不慣れな事に加え,自重がありすぎて,なかなか上がれない。そのまま岸まで泳いだ方がいいんじゃないかと言うと,アダモ夫人があんな真剣な表情の旦那は初めてみたという顔でダメ出しのサインをする。じゃあ,引っ張り上げるかと安定性のある隊長艇を寄せて引き上げようとするが,まったく足が上がらない様子。どうやらハイポサーミア(低体温症)にかかり,下半身が自由に動かなくなってしまったのだ。ワシらで足をつかみ上げ艇に乗せると,なんとか自力で舟に乗り込むことができたのだった。九死に一生を得て生還することができ,安堵するアダモステ隊員。彼は初めての川下りでつっぺり,生きることの素晴らしさを体感することができたのだ。まさに,つっぺり道の神髄にふれたのだった。
 岸に上がり,温めた紅茶で暖をとったあと,早く温泉に入ろうぜとゴールまで元気に漕ぐ。
 今回のツアーには村長がGPSを持参しており,その記録を解析してマッピングしてくれた。それによると,
12:00 大松橋出発
12:25〜12:55 昼食
13:08 ろーたす&アダモステ隊員沈
13:10 ろーたす隊員船上復帰
13:14 アダモステ隊員船上復帰
13:15 上陸
13:35 出発
14:00 宮原到着
漕いだ距離はトータルで9.9km
沈脱して水に浸かっていたのは2分〜6分だけなのだが,冬の川では泳ぎたくないなあ〜
つっぺりスタイル忘年会
 宮原到着後は,温泉組と料理&焚き火組に分かれる。温泉組は馬頭温泉のゆりがねの湯につかり,戻り次第焚き火宴会へと突入する。terra隊員,まりこ隊員,やす隊員が合流し,いつもどおり十八番料理を出し合う満漢全席スタイルで,改めて乾杯をすることもなく思い思いに酒を飲み,料理ができ次第,その席に群がって食いつくすというフリーな宴席。形式張った忘年会ではない,これがつっぺり隊スタイルの忘年会なのだ。
terra隊員のキムチ鍋 ろーたす隊員の水餃子 ビール艦長の火鍋
アダモステ夫妻の鯛飯 真理子隊員の白玉しるこ 村長のトムヤムクン
隊員の間を回り,餌にありつくカルロスとノワール 焼きマシュマロにありつく隊員たち
 夕方5時に仕事を終え,神奈川から駆けつけたえぢそん隊員の到着を待って,河原サウナへと突入する。つぶした梨畑の廃木で目一杯熱した焼き石に水をかけた蒸気は温風ではなく熱風となり,テントに充満する。奇声を上げて喜ぶ隊員達。あと1日で年も改まろうとする那珂川の河原でこんな忘年会をしているのは,日本中でワシたちだけだろう。
 しかし,それがいいのだ。このバカバカしくも楽しい非日常的な時間を仲間と共有できることこそ,つっぺり隊のレゾンデートル(存在意義)なのだ。
 友よ!また来年もつっぺり隊で楽しもうぜ。
 LET’S TUPPERIN IN THE RIVER!
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