2006年のゴールデンウイークはつっぺり隊本隊が仕事と家族の瀬に流されている間に、神奈川支部では西伊豆で2泊3日の海浜野良生活を送っていた。ゆったりまったりのリゾート気分で海辺の野良生活を送るはずが、コースケ隊員の新艇が浸水式で何と真っ二つに。あわや岩場に打ち付けられる危険に見舞われるというつっぺり隊史上最大最悪のつっぺりをかます。 今回の報告は、その一部始終を目撃したコロコロ隊員の報告である。本人のブログからの引用であるが、いつもとは違ったポエティックな語り口も楽しんでくれい。 |
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「野良リゾートin西伊豆のスタート!」 | |||
そう! 今年で3年目毎年この時期西伊豆へ出かけるのが私の中で恒例となっている。 なぜだか引き付けられる場所、ただし、はっきり言って遠い! 何を根拠に遠いのか? だいたいにして、まあ、一人で7時間だかの時間を掛けて走っていかねばならぬのだ!しからば誰か誘っていけば良い様なものなのだが私の性格なのかそれも不自由を感じたりして中々どうして頑固な性格なのである。 そう、それに見合った野良方法が滞在型リゾート野良だったのだな。 そして、今年も西伊豆の自然と楽しい仲間達と素敵な時間を過ごす事が出来たのでした。 |
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5月3日 そんな長い闇の時間を走り、伊豆の高地を抜ける時には車に搭載された外気温表示が5℃を指していた。 空が明るくなり始め、峠道を朝日に追われるようにひた走りる。 山を登る空気は強い風となって山肌を勢いよく駆け上って来て、冷たい空気と強い風に不安を感じながら山を下る。 そして着いた戸田の港、そこで見たのは碧い海と青い空そして、空に浮かぶ富士の山だった。 これから始まるシーサイド野良リゾート生活に気持ちがワクワクしてくるのを抑える事が出来るはずも無いのだ! |
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そして、たどり着いた何時もの場所... 海も陸も輝いていた! あの岬の向うに、沢山の洞窟があって、田子の港があって、灯台のある島が・・・ 期待に胸を膨らませるのだがキャンプサイトを確保して寝ない事にはそんな楽しみな思いも果たす事は出来ないぞ! まだまだ時間はたっぷりあるし〜 |
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早朝なのにかなり人が多くキャンプサイトはかなり混んでいて、テントを春場所を確保するのもギリギリセーフって感じだったのだ! しかし、居着いてしまえばコチラのもの快適なリゾート空間の出来上がりなのだ。 テントとテーブルとイスの三点セットを置いて狭いながらもとっても楽しい我が家の出来上がりなのである! |
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さて、寝なきゃ! とは思いつつもこの日のために沢山買い込んで来た”その他の雑酒”に手を伸ばすのですな!当然のごとく・・・ こうゆう光景を見て飲めば”その他の雑酒”だって当然旨いわけであって、二つほど飲んだところで床にもぐり込んだのでした。 |
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程よく寝たところで、朝の寒気とは、うらはらに照り輝くお日様に直撃を受けているテントは徐々に温室と化しそしてサウナと化して来たのでありまして・・・ 取りあえずカヤックを下ろし、ひと漕ぎしたらスイッチON! 海パン姿で泳ぎだしていたのでした。 迎えてくれたのは、沢山の魚の群れたち!海で泳ぐのは久しぶりだったけど西伊豆の海は温かく迎えてくれました。水温はまだまだだけど・・・ 夕方、松崎のヤオハンへ買出し、車で10分くらいかな? ここにはダイソーもあるのでバケツを一つ買って・・・ ヤオハンではライフパートナー、氷、無脂肪乳、若鶏の胸肉、ミックスベジタブル、新たまねぎ、子持ちシシャモ、にんじんを買って大好きなトムヤンクン風スープを作って食ったのであった??? あまり記憶に無いのだがレシートは語る??? 初日のメインイベントは真夜中に有った! 深夜の2時過ぎ、しょんべんがしたくなって、テントから這い出るとそこは満点の星空! 何でこんな夜遅くに起きたのかも忘れて星空を見上げて、唯々呆然としてしまったのです。 残念なのは星空だけは写真には簡単に写ってくれないのだな。 まあ、その時その場所で見た私の特権という事で・・・ 何時だったか教わった”さそり座”が南の海の上に浮んでいて、夏は近いぞ!って思ってしまったのだ! そして、夜は続くのであった。 私が起きるまでは・・・ |
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「西伊豆U 寝てなんか居られない!?」 | |||
5月4日の朝・・・ 星を眺めてすっかり目が醒めてしまってそれでも寝なきゃって思っていた処に・・・ 深夜3時頃からテント周りをキャンプサイトを探しまわる人の足音やライトを照らすのでなかなか眠りにつけない・・・ 狭いキャンプサイトなので周りを歩くとまるで耳元で歩かれているよう。ライトを当てられるとテントの中は真昼のように明るく照らされてしまうのだ? かといって、寝不足になる事も無く快い朝を迎えた! 青い空に浮ぶ白い雲、これだけで幸せを感じてしまうのもまた良い・・・ 今日は仲間がやって来る!とても楽しみな朝なのだ! |
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飯の炊き方・・・ 野良生活で飯を炊く事は殆ど無いのが常なのだが、一人の時は飯があれば取りあえず食い物に困らない様な気がするのだなぁ〜 わたしの飯の炊き方はチョッと変わっている?圧力鍋と耐熱容器を使って炊くのである! キャンプで圧力鍋を使うのは邪道のような気はするのだけれど、私にとっては大真面目の常套手段であって、これこそ野良の必需品だと思っているのだ! 炊き方は適当なカップに一杯のお米を研ぎざるに明けて水を切り耐熱容器へ、その中へ同じカップで水を一杯入れる。 それを水を張って中敷を入れた圧力鍋に収めて加熱、重りが回り始めて10分から15分くらい経ったら火をとめて10分置けば飯が炊けてるのだな! そのご飯に昨晩作ったトムヤムクン鍋をかけて食べるとこれがまた旨いんだ! |
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話しは何時ものごとくコロッと変わって・・・ なぜか気になる、足元に生える草? 大きな石の下にけなげに生えている。この子達・・・ なぜここにこうして育っているのか?もしかするとどこにでもある草なのかも知れないけど・・・ 私にとっては西伊豆の香りのする草なのである。 よく見ると多肉植物らしい、根元あたりが赤く先の方は淡い緑でとても綺麗だなぁ〜って思うのは私だけ?なのかな? この子達に会うものわたしの楽しみ(⌒ー⌒) |
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穏やかな空と海に誘われて・・・ 普段だったら単独で海へ出る事の無い私なですが、灯台のある島までどうしても漕いで行きたくなった! 仲間の一人の到着はお昼チョッと前との事、それまでには帰ってこれるかな? そして、漕ぎ出した。 ウォーミングアップに内湾と近場を漕いでよい感じだったので島へ・・・ 1kmと離れていない島なのだがこの場所でシュノーケリングしたり、魚釣りをして一日を楽しむのが私のやってみたい事の一つだった・・・ |
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上陸したら、親父と子供達が一組つりを楽しみに来ていた。 灯台の無い方の島には磯釣り氏が数名、ダイビングスポット?にダイバーを乗せてきた船が一隻とてものんびりしていてやっぱり良い! 写真は上陸した私の愛艇”じゃじゃ馬エスキロッベ”行くたびか荒海?を漕ぎ続けてもやすさんの作ってくれたステッカーは未だに色あせることなく艇のバウで私に勇気をくれるのだ! ありがとう!やすさん。 そして、この書き込みを通じて一緒に海旅しましょ!船酔いは無しという事で・・・ |
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そろそろ、帰らないと仲間の一人が到着する時間・・・ でも〜、田子の港へも寄ってみたいなぁ〜という衝動に負けてフラフラと・・・ 大きな岩の門をくぐり穏やかな湾を進み・・・ 今年は”カツオの烏帽子”が居ない事を確認し・・・ 浮島の浜へ・・・ やっぱり、仲間は到着済みで艇を運んだりテントの設営準備中でした・・・ そして、そして、そして 今日は新艇の進水式の日!彼が自作した艇は当然ながらとても素敵に仕上がっているウッドの艇、素材はベニア板でキットとして販売されているものなのだがなかなかどうして、これだけ綺麗に作るのは至難の業! 元々は三分割艇なのですがそうは見えないのです。 シーカヤックとしての長さも良い感じで、ボトム形状も安定性とスピードを兼ね備えているように思うのだ!(試乗出来なかったのが残念!??) |
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キャンプサイトの拡張工事?大きな石を転がしてテントを張り、狭いながらもキッチン&ダイニングを確保して、ほっと一息、腹ごしらえをしたらいよいよ進水式なのである。 穏やかな湾の中を漕いで乗り心地を試して、テストコースである岬めぐりを行ってみたら、結構安定性もよくって・・・(じゃじゃ馬エスキロッベの私はチョッとビビッてたかな〜) これなら大丈夫と思い、洞窟探検へ出かけようと思ってイザ!出陣! 洞窟のいっぱいある方へ向かう途中の岬の先端でそれは起こった! |
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先行する私の後方で、波の音、風の音に混じって何やら”バシャ”って音が聞こえたような気が・・・ 振り返ると船底しか見えない艇が目の前に有って・・・ まさかの沈!確かに岬越えはいやらしい波が立つので要注意のポイントなのだが・・・ 私はレスキュー体制に・・・ 艇をすばやく起こした仲間、そして艇のコーミングを掴み艇を安定させ乗り込ませようとするのだが悪戦苦闘、最初コックピットには海水が入っていなかったのだが、かなりの海水が入り込んでしまった。 そんなこんなをやってるうちに無事に乗艇し、ビルジでコックピット内の水を排水するのだがなかなかどうして、そんなに簡単にはいかないのだ! そうこうしているうちに風に波に流されて磯場が迫ってきて、取りあえず磯場から離れようという事になって、そのまま漕ぎ出した。 その時に悲劇は起こった! バウとスターンの浮力とコックピット内の海水の重量と乗っていた○○さんの体重で艇が・・・ 折れて真っ二つに・・・ |
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でも、私は冷静だった??? 生きる力に関しては、○○さん全然問題無し! 艇の方だってより強固な艇になって甦る事間違いなし!ってその瞬間感じてしまったから、結構楽しかったな〜(○○さんごめんm(_ _)m そうそう、その後の帰還○○さんはパドルと水筒持って山登りしなきゃいけない羽目になってそれがとても辛かった様子・・・ でも〜 そんなこんながやっぱり楽しいんだなぁ〜!!! |
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使用前 |
使用後 |
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「西伊豆V それぞれの・・・」 | |||
5月5日 思い思いに仲間達が集まってきた。 ビール艦長、ライダー秋本、ゴステロ一家、ヒッシーさん。 そして、思い思いにやりたい事をやって、寝たいときに寝て、飲みたいときに飲みそして食べる・・・ 贅沢な時間がそこにあった。 自由の女神??? 秋本さんなのだが・・・ 良く解らないのだがこのスタイルが好きなんだなぁ〜 右手を上げて宣誓? フライってとても良い艇です! 手放しちゃダメだよ〜 |
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そう、釣りだって良いのだ! ただし、朝飯の一品はほしかったなぁ〜 |
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カヤックで遊ぶのもあり! 泳ぐのもあり! |
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海の中に小魚の群れを見たときはとても感動するのだ! |
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そして、暖かな西伊豆の休日が海の上で繰り広げられた・・・・ また、来年もそして・・・ |