いつものことながら、つっぺり隊で最もツアー参加率の低いのが副隊長周辺の本部隊員というのが結構つっぺり隊の弱点だったりするわけで、何とかせねばと右往左往している内に、「じゃあ、今週末に出陣」と、これまたいつものことながら何の脈絡もなくいつの間にか決定してしまうのもつっぺり隊ならではの無計画さだったりするのである。 そんなわけで、副隊長となぞちゅう隊員に隊長(ワシ)の3人での河原キャンプが急遽決定したのだった。 |
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隊長の憂鬱 | ||
隊長は家族の瀬を超えるため夕方からの参戦となったのだが、副隊長となぞちゅう隊員はその日の朝から河原入りし、カヌーをする予定だったらしい…しかし、昼にチャーシュー麺を食べた後のまったり感にあっさりと断念。 さらに、この日のキャンプのメイン企画であったサイコロで作る料理を決めるという企画もサイコロキャラメルが売っていなかったという理由でこちらも断念。最近茨城本部で密かに中毒患者を出すまでに流行している「水曜どうでしょう」に影響を受けて、食材に番号をふり、サイコロで出た番号の食材で料理を作ろうと盛り上がっていたのだが、結局これもいつものことながら企画倒れという茨城本部のていたらくぶりを露呈してしまったのだった。 あまつさえ、この日は天気が崩れるという予報を知っていながら、雨具関係は一切持ってきておらず、降り出した雨に呆然としながら、とりあえずワシが到着するまでテントで寝ていたという、いかにもつっぺり隊本部らしいといえばらしいアホバカ隊員たちなのであった。いやはや何とも… |
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ぽつぽつと降り出す雨の中、まずはワシが持参したタープを設営する。料理もサイコロ企画用に脈絡なく買いそろえた食材を一気に使うには鍋しかないと、なぞちゅう隊員がキムチ鍋をつくる。出来上がるまでの酒の肴にと副隊長がステーキを焼く。家では箸以外は持ったことがない男が河原に来るとせっせと「何か添え物を炒めましょうかね」とかいがいしく料理をするのだから不思議である。キャンプの魔法であろう。 強く降り出した雨も料理ができる頃には止み、焚き火を囲んでのバカ話で夜が更ける。泡盛がめっぽう旨くワシもいつの間にかうとうとする。いい夜だった。雨が降ろうと焚き火を囲んで酒が飲めれば何の問題もない。だからキャンプは止められないのだ。 |
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追い込み漁で鮭をゲット | ||
明け方から再び降り出した雨も止み、次第に青空が見えてくる。朝飯にうどんを食した後でやったことがこれ↓。 さて、一体何をしているのか。この2枚の写真を足して得られる結論は…? |
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= | 答えは、追い込み漁である。テントサイトのすぐ脇に、那珂川本流からの伏流水が溜まってできた小さな流れ込みがあり、そこに小魚の群れがうようよといたのである。なぞちゅう隊員がパドルで追い込み、副隊長が流れの細くなっている所でさで網で待ち受けて一網打尽にするはずであったが、捕まえられたのは稚魚だけだった。 | |
しかし、オイカワの稚魚だとばかり思って捕まえたら、縦筋の斑点が入っている。近くの釣り人に聞くと、そりゃ鮭の稚魚だと教えてくれた。 そんなわけで、わが家の水槽には鮭の稚魚が泳いでいるのである。むやみに放すと生態系を狂わすので、大きくなったら天ぷらにして食べてあげるのだ。 |
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廃棄鍋ふたたび | ||
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さてそろそろ撤収しようかという時に、残った食材を捨てるのはもったいないと、全部混ぜ合わせて作ったのが。左上の料理。(キムチ鍋+うどん+チャーハンの素+泡盛)をナンに乗せて食べたのだが、その味は2人の顔を見ればわかるであろう。もったいないと作った結果は、結局全部廃棄することに。料理せずにそのまま食べてればよかったのだ。ワシも含めて茨城本部には料理の才能はないなあ。 そんなこんなで、雨中で飯を作って酒を飲んで魚とりをしただけのキャンプだったが、それでも100%楽しかったのだ。やっぱりキャンプはいいなあ。 |