DRIFTING ON THE NAKAGAWA
数年ぶりの長瀞ツアーで全員洗礼を受け全滅。長瀞の神様にコテンパンにのされる。(2008.9.27〜28)
 ビール艦長企画で、つっぺり隊として数年ぶりの長瀞ツアーが行われた。参加者は、隊長、ビール艦長、村長、terra、えぢそん、ライダー秋本である。皆野中学校裏手の河原に集合し、それぞれどの船でいくか相談する。いつもならファルトで突入する隊長(ワシのことね)もビール艦長がファルトでは間違いなく壊れるというのでビール艦長のポリ艇に乗ることにする。しかし、沈脱の練習はしておいた方がいいというので、出発前に浅瀬で練習をしたのだが…
 上図をみると、一見ロールをしているように見える(?)かもしれないが、これは逆回し図で、実際は、下図の通り。2つのポリ艇でやってみたのだが、いずれもスプレースカートが外せず、もがいた末の沈脱失敗。鼻からしこたま水を飲み、頭がクラクラになる。この状態でコタキの瀬に突入したら死んでしまうと、下る前から敗北宣言し、えぢそん隊員のダッキーで救助艇艇及び撮影班として下ることにする。
 村長はアヒルのさくらと共に陸上班として見送り。隊長、艦長、terra、えぢそん隊員の4艇で出発する。見送るさくらの表情にも「こいつら、大丈夫なのか?」という不安の表情が。結果は、不安通り、コテンパンの目に遭うのである…
つっぺり隊にしては珍しい好天の下でのんびりスタートしたのだが、えぢそん隊員にはすでに緊張の色が。実際、terra隊員とも無事な姿が見られたのは、ここまでだった。直後の瀬で、まずえぢそん隊員が沈をかます。上半身がガチガチなのが遠目でもわかる。それでも、鉄橋下の瀬、ステミの瀬、セイゴの瀬は何とかクリアし、このまま何とか行けるかという雰囲気になる。
 しかし、長瀞最大最長のコタキの瀬はそんな甘い考えを打ち砕くに十分な水量を湛えていた。禁断のロール使いビール艦長はなんなくクリアするが、terra・えぢそん隊員は長瀞の神様の洗礼を受ける。
 terra隊員はなんとかバランスをとり、中盤までは堪えていたのだが、最後の亀岩にやられて轟沈。
 えぢそん隊員は、カメラを向けると、すでに早々と沈しており、沈したままコタキの瀬を縦断する。この荒波の下でもがいている様を思うと感動するのだ。えぢそん隊員はこのあと岩畳までずっと這い上がれず流されていったのだった。
 最後に隊長がトライするが、途中でインフレータブルが跳ね上げられそうになり、危うくバランスを崩して沈しそうになる。コタキ恐るべし。
 白鳥荘二股の瀬では、ビール艦長も岩にひっかかり沈。さらに、terra隊員もルートこそ間違えなかったもののダウンストリームでバランスを崩し沈。その流されっぷりも見事だったが、必死に沈脱して、水面に顔を出してもがくその表情はまさにMVPものである。
 えぢそん隊員もMVPを渡してなるものかと、沈の数で勝負をかける。二股の瀬では、terra隊員と同じ場所で沈。さらに、高砂橋の瀬では、人知れず後方で沈。止めはゴール直前のクツナシの瀬で岩に乗り上げ沈。
 終わってみれば、沈の練習で沈した隊長から始まり、ゴール直前まで沈のラッシュ。全員が長瀞の神様の洗礼を受け、コテンパンにやっつけられたつっぺり隊であった。長瀞恐るべし!
 ゴールで待っていた村長と玉淀まで移動し、河原でキャンプすることに。夕飯のメインはサンマとおでん。秋の夜長はこれに尽きるという最高のメインディッシュである。
 途中からライダー秋本もバイクで豚肉の角煮持参で駆けつけ合流する。ラブホテルの怪しい光を背景に、怪しい仲間たちの怪しい夜は更けていいったのだった。
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