DRIFTING ON THE NAKAGAWA
のんびりゆったり野良生活にひっかけ企画登場!「舟無いぞ」事件発生!今年も西伊豆は何かが起きる! 08.5.2.〜6
 もはや事実上のつっぺり隊恒例ツアーとなった西伊豆野良生活ツアーが5月の2日からスタートした。場所は西伊豆町浮島海岸。仕事の都合のついた隊員から先発隊として集合し、場所を確保する。2日にはビール艦長、ライダー秋本、同僚のW島君、えぢそん隊員父子、さらに、三浦カヌークラブ「kai」から、ねも会長、keigoさんの7名が陣取る。
 2日の天気は雨模様だったが、堂ヶ島方面に漕ぎ出す。えぢそん隊員は子どもと乗るためとの大義名分で奥さんから購入許可をもらった新艇にビールをかけ進水式をして漕ぎ出す。出産予定日を明後日に控えているのに旦那を野良生活に送り出す奥さんはたいしたものなのである。ビール艦長は、帰り際に蟹をつかまえるが、かわいそうだからと食わずに逃がす。優しいのである。
 3日になると、コースケ隊員と仕事仲間のN村君、GOGO無謀松隊員と同僚のK保さんとディールダンナー小林&Rui*2(ルイルイ)ペアが加わり、北側の洞窟巡りに出発する。天気も良くなり、伊豆の海を堪能する。午後からは、セルフレスキューとロールの練習をする。夜になって、隊長が合流し、ロール練習に励む者は破門すると戒められる。
 4日は朝飯前に堂ヶ島の天窓洞巡りに出航する。さすがに遊覧船巡りの観光名所だけあって、天窓から注ぐ明かりは幻想的であった。
 朝飯をとってから、今度は田子港に漕ぎ出す。磯遊びをしたり、昼寝をしたり、シュノーケリングをしたりと、思い思いに海を楽しむ。その時に、事件は起きた。
 田子湾内の離れ小島の砂浜で昼寝をしていたコースケ隊員が目を覚ますと、何と自分の舟がなくなってるのである。満ち潮で舟が流されてしまったと思ったコースケ隊員は愕然とする。舟に携帯電話や車のキーなど貴重品をつけておいたからである。途方に暮れていると、そこに堤防の陰からN村君のフェザークラフト艇がコースケ艇を綱で引っ張りながらやってきたのだ。舟だけ田子湾から流れ出てきたのを回収したという。ほっと安心するコースケ隊員。
 しかし、実はこれは無謀松隊員が演出したものだったのだ。回収した舟とN村君を堤防裏に待機させておいて、寝ているコースケ隊員を起こし、舟が無いのに気づいて探し回る様を写真に収めてから携帯電話でN村君を登場させるという、まさにつっぺり隊的どっきりTVだったのである。いやはや無謀松隊員はつっぺり神の申し子のような新人である。
 しかし、コースケ艇が本当に満ち潮で流されたのか、無謀松・N村コンビが意図的に隠したのか、はたまた、砂浜で寝ていたコースケ隊員を知りながらそのままにして帰ってきた隊長も舟が流されるのを予想した確信犯だったのか、未だに陰謀説が囁かれていることも付け加えておかねばなるまい。
 さらに、この事件がきっかけとなって、以後のつっぺりツアーにも引っかけ企画が実施される可能性が大となってきたことも楽しみである。
 昼食は、シュノーケリングで採ったしったかと餅の磯辺巻きで済ませ、その後は、読書をしたり、釣りをしたり、ロールの練習をしたりと、それぞれが自分のペースでゆったりと過ごす。これがアウトドアの基本である。釣りは隊長と秋本隊員が夕飯のおかずをかけて臨んだが、隊長が一度に2匹をバラし、秋本隊員はふぐしか釣れずリリースし、結局二人ともぼうずであったが、海釣りのおもしろさは堪能できたのだった。

無謀松隊員

terra隊員父子・秋本隊員

W島君

お遍路N村君

えぢそん隊員

隊長

ビール艦長・ねも会長

コースケ隊員
 夜になって、terra隊員父子が到着。昼間のコースケ隊員の舟ないぞ事件の真相究明話で盛り上がる。みんなそれぞれいい笑顔である。ぼく心が病んでいるんですと言っていたお遍路N村君もいい笑顔である。みんなこの数日間の野良生活で、どっぷりと塩水につかり、海風にさらされ、心地よい疲れとともに心を開放しきったのだ。後に残るのは、何の淀みもない笑顔だけである。この開放感がまさに野良生活の醍醐味なのだ。どんなに疲れきっても、心はエネルギーで満たされていくのである。このエネルギーでワシらサラリーマンは明日から生きていけるのだ。野良生活なくして何の人生ぞである。
 翌日5日は、みな道路が渋滞する前に帰路についたのだが、terra父子と無謀松隊員は6日の午後まで野良生活を満喫したのだった。ちなみにterra隊員は昨年海にゲロを吐くまで打ちのめされた無人島の灯台まで渡り、リベンジを果たしたことを付記しておく。
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