DRIFTING ON THE NAKAGAWA
 2002年から始まった恒例河原忘年会も今年で8回目。今年は暮れも押し詰まった12月30日に、11人の男たちが栃木県烏山市の那珂川に集まった。この時期にこんなに集まれるとは、いかにつっぺり隊員が各家庭で必要とされていないかがわかるというものだ。
 今年は、忘年会前の漕ぎ納めにも9名が参加。八溝大橋〜宮原までを下る。
 参加者は、右から、隊長、ビール艦長、村長、ライダー秋本、ゴステロ、keigo、ボーノ、えぢそん、無謀松の各隊員である。
 川からのエントリーもポリ艇組は堤防上からスライドイン。わざわざそんなことをしなくてもよいのに、好きなんだねえ男というものは、こういうことが。初めてのチャレンジの無謀松隊員はバランスを崩しかけてぎりぎり着水。もう少し滑る距離があれば転倒したままエントリーできたのに、実に惜しいことをした。
 八溝大橋を出発したものの、天気も曇りのままで気温は上がらず水もやたら冷たい。「こんな日は沈したくないなあ」とつぶくワシ(隊長)。しかし、那珂川の神様はそれを聞き逃さなかった。ここから、怒濤の5連続沈が始まったのだ。
 隊長がわがままを言ってコースケ隊員に制作してもらったベニヤ艇だが、半年ぶりに乗ってみると、やたらとバランスが悪い。右を漕げば左に傾き、左を漕げば右に傾く。足も完全には入らないので、抑えが効かない。コースケ艇沈率10割の実績が不安となって頭をよぎる。
   最大の難所の無謀松の瀬に続く流れに入る前に、いやな予感がし、ジャケットの首元を締め直して、 流れに入ったとたん、あっという間にバランスを崩して転覆。寒中水泳第1号となってしまった。やはり、コースケ隊員手作り艇は沈を免れないのだ。恐るべしコースケ艇。

 
 崖まで泳いでよじ登り、「くやしい〜」と叫んでいると、えぢそん隊員が寄ってきて、その様を写真に撮ろうと、懐に手を入れたとたん、流れに横倒しにされて沈。

 その様子をみて、「危ないんだよ,こういうところでは。油断すると横から波を食らってバランスを崩すんだよ」と説教を始めたkeigoさんも、言った直後に横転。

 えぢそん隊員の沈を「人の不幸を撮る奴は沈」とすれば、keigoさんの沈は「説教沈」か。いずれにしても、隊長の「道連れ沈」であることには違いない。
 
 
 
  この後も、隊長は無法松の瀬で岩に乗り上げ二度目の沈。無法松の瀬を乗り切った無謀松隊員は、乗り切った瀬をみようとして上流に向きを変えたところで沈。怒濤の5連続沈となってしまったのだ。
 河原に上陸し、冷えた体を焚き火で温めるが、すでに戦意喪失。ここからは一刻も早くキャンプ地に戻り、乾いた服に着替えたいとひたすら漕ぎまくり、3時間とかからずに宮原にゴールしたのだった。
 
 上陸後は、車のピックアップがてら買い出しをし、怒濤の河原宴会に突入する。ろーたす父娘とtosi隊員も駆けつけたところで、今年一年のつっぺりと焚き火の神様に感謝をして、乾杯。各隊員の十八番料理をむさぼる。
 一息ついたところで、2009年度のMVP&とびうお賞を決めるための上映会を始める。今年も、発電機とプロジェクター、パソコンを持ち込んでの上映会だ。
 投票の結果、MBPは村長の飼っているアヒルのさくらが、とびうお賞は村長が選ばれ、親子?でのダブル受賞となった、。(詳しくはMVP&とびうお賞のページ参照)
 そんな中、一人浮かぬ顔をしていたのがえぢそん隊員。車の中に鍵を入れたままロックしてしまい、河原まで鍵の救急車を呼ぶ羽目に。これは来年のとびうお賞候補であろう。
 宴会が盛り上がったところで、河原サウナに突入する。今回は、つっぺり隊専用のサウナテントを焼き石入れ用バケツを購入し、満を持してのつっぺり隊御用達サウナである。
 
 
 いそいそと裸になり、蒸気立ちこめるテントの中では、ぐるぐる腕を回しながら合唱し、火照った裸体を夜気にさらす。とても、晦日の夜の河原ではあり得ない光景である。しかし、それがいいのだ。いつまで経ってもこんなバカなことができる仲間がいる。それだけで素晴らしいではないか。来年もまたバカをやって生き残り、ここで焚き火を囲みたい。友よ、つっぺり隊は永遠だぜ。
怒濤の五連続沈に河原上映会&つっぺり隊御用達サウナ。焚き火納めは大盛り上がり 2009.12.30〜31
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