DRIFTING ON THE NAKAGAWA
沈率10割のコースケ隊員製作による隊長新艇進水式。果たして沈率は維持できたのか! 09.5.30〜31
 今年で9年目を迎えたつっぺり隊。恒例5月場にまたバカがたくさん集まった。そのほとんどの隊員が注目していたのが,隊長の新艇の進水式。最近もっぱらものぐさになってきて,ファルトボートを組み立てるのが面倒くさくなり,リジット艇を探していた隊長に,「じゃあ,俺が作ってやるよ。」と申し出たのが手作りのカヌー造りを趣味とするコースケ隊員だったのだ。
 しかし,彼が造るカヌーはことごとく進水式で沈をしており,現在沈率10割をキープ中。今年の1月に進水式を行った船は,漕ぎ続けていないと倒れるという自転車操業艇であり,その前に造った船は何と沖合で真っ二つに割れるというまさにタイタニック級の沈をした船だったのだ。
 当然のごとく,集まった隊員の注目は,果たして隊長はどんな沈をかますのか,その一点に集まっていた。果たして,進水式はどうなったのか…
 注目の中,コースケ隊員が新艇をお披露目する。4mmのベニヤで造られた隊長号は見た目は木目が美しいかっこいい船であった。
 しかし,隊員は「ずいぶん軽いぞ。」「ずいぶん薄いぞ。」「これはバッキリいきそうだな。」などど,口々に期待を込めた品評をする。
 沈の瞬間を収めようとカメラを構える隊員たち。まるで,新車の発表会のような雰囲気の中,おそるおそる船出をした隊長であった。しかし,漕いでみると,左右にぐらつくもののスイスイと軽やかに水面を進む隊長艇の姿に,明らかに隊員達の落胆の色がありありと浮かぶ。「まあ,この先の瀬に期待だな。」と頼むから沈をしてくれという期待を背に川下りはスタートしたのだった。 
 しかし,上流の瀬〜無法松の瀬まで,隊長をはじめ誰一人として沈する者はなく,期待も空しくコースケ新艇の沈率10割伝説は終わりを告げたのだった。
参加したある隊員の後日談である。
「今回のツーリングは水量もホドホドに楽しめる感じで・・・ただし、隊長が・・・折角コースケさんが作った艇なのに・・・何で?つっぺら無いの????????”これは絶対良くないなぁ〜”ってのが隊員一同の共通の意見でして、次回は腕ずくで・・・」 
 しかし,ひっそりと伝説を続けていた者がいた。それは,他ならぬコースケ隊員である。カナディアンカヌーでタンデムで那珂川を下ると必ず沈をすると言う伝説である。初参加のnomuさんとのペアで岩に乗り上げて横転し,タンデム沈率10割伝説は続いていたのであった。 
     
     
   午後から天気も崩れ,雨が降り出したが,つっぺり隊には何の影響もない。やす隊員とtosi隊員も加わり,ビール艦長十八番の定番「火鍋」から始まる焚き火フルコース料理に舌鼓を打ちながら,怪しい夜は更けていったのであった。  
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