大島渡り行ってきました。 2月の三浦で一緒だったビクターと2人でトライしました。 当初予定では、外浦→大島→三浦の予定でしたが、出発前日に急遽稲取出発に変更しました。ビクターが距離が短い方がいいと言っていたこと、またA.S.Rの清水さんとお話をしたところ、稲取からでも充分に渡れるし、むしろ外浦の方がきついんじゃないかと聞いたので稲取に決定しました。金曜は昼頃に東京を出て、伊豆急で伊豆稲取に到着。駅前のタクシーの運ちゃんにキャンプしやすいところにつれてってもらいました。銀水の少し先でキャンプすることにしました。 |
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ここは意外に良く、少し歩けば、セブンイレブンやヤオハン、ダイソーまであり、かなり貧しい食事を覚悟(電車のため荷物をかなり軽量化してしたため)してましたが、結果的に焼肉や魚介類のBBQとまずまずでした。 温泉も探せば間違いなくあるはずですが、今回は面倒くさかったので、入りませんでした。 到着後はすぐにカヤックやテントなどのセッティングをして買出しに行きました。その後戻って食事をして、22時半過ぎ位に就寝したと記憶しています。 翌日は4時45分に起きました。それから簡単な食事をして、テントの撤収とパッキングです。何だかんだと出発は8時過ぎになりました。 |
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清水さんからリジットでゆっくり漕いで4時間半と聞いていたので、一応6時間を見ておきました。 朝起きると天気はそこそこですが、大島が…見えない! 前日にタクシーの運ちゃんに方向は聞いていたので、とりあえずその場所をイメージしながら,直線的には向かわないよう後ろを振り返って稲取を確認しながら,進路を東からやや東南程度に進めました。 |
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2時間位でしょうか?その程度漕げば大島は見えてくるだろうと思っていたのですが、全く気配すら見えず、それどころか後方の伊豆半島が見えなくなってくるではありませんか! ビクターが「これやばいよね?」と心配しだす。それに対し、「大丈夫だよ、すぐに大島見えてくるし、仮にわかんなくなったら、進路を西にとって漕ぎ続ければ間違いなく伊豆半島かその付け根には到着するから」と応えて更に先へと進む。 |
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更にそこから2時間位でしょうか?出発から4時間程度、お昼過ぎ位にうっすらと陸地っぽいものが見え出しました。 ンパスと勘にたよってのナビゲーションだったのですが、ちゃんと大島が目の前に表れてきました。 ここで一息、これで間違いなく今回は成功だ!とほっとしました。 とは言え、どう見ても島の北側(左)よりに出てしまったようなので、南東に漕ぐことにしたのですが、今思えばここをもっと南でも良かったように思いました。この時点では、まだ南に漕ぐことが出来たのです。 しかし気持ちは島にダイレクトに向かっている上、ビクターも疲れてきているような事を行っていたので、元町に直線的に向かいました。 |
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そこから1時間程度はそれなりに島までの距離は縮まり、おそらく2キロ程度までは近づいたものと思います。 しかし南っけの風が吹き出し、波もかぶるような波がばんばん来だしました。 そこからは3時間位でしょうか、ビクターのペースがかなり落ちてきて、多少景色は変わるものの、それは距離が縮まったのではなく、単に潮に流されて見える景色が変わっているだけでした。 何度かビクターが弱音を吐いたので、何とか気持ちを強くもてるよう励ましたりしていたのですが、ついに16時頃ビクターが着く自信がない、力も入らない、もう漕げないと言い出したので、覚悟しました。その少し前からコンパスを見て島が南に見えていたのです。 そう、つまり我々は完全に潮と逆目に漕がなければ島には到着できない状況になっていたのです。彼のペースがほぼ現在の風と波とイーブン。なので、今以上に推進力を持って進まないと島へは無理です。そして、彼にはその力が残っていないことは明らかでした。 しょうがないことで、わかってはいるものの、海の上では本当に自分は無力だと感じました。自分は全くといっていいほど疲れもないし、漕ぎきる自信はあるのです。 しかしビクターを引っ張っていけるかというと勿論それは無理。先に島に着いて、島の船に救助を求めることも考えましたが、この状態でビクターを一人海に残すことはリスクが高いだろうし…と考えた結果、とりあえず大島の交番に電話して相談しよう、そこで近くを通っている漁船にビクターだけでも引っ張ってもらえばいいか、と110番しました。 ところが、つながった先は警視庁、Oh my God !状況を伝えると、とりあえず大島の警察につないでくれたものの、海上保安庁への連絡はするとのこと…うーん、やはり大げさなことになって行っているなぁ…と途切れ途切れで聞きにくい電話をしながら、思っていたところ、こちらに向かって1隻の漁船が来るではないですか! おぉー超ラッキー。 すぐさま、以前みなさんに教わったパドル信号(縦長に持って目立つように振る)をしたら、その船は気づいてくれて止まってくれました。 「どうしたの?漂流?」 …「いや、あの、島に渡りたかったんですが、流されまして…」 「とりあえず、船に乗りな」と我々とカヤックを船に乗せてくれました。 その漁船の人たちは急いでいたらしく、初め話がうまくかみ合いませんでしたが、「とりあえず俺たち羽田にいくので、君らも羽田まで連れてっちゃうけどいいよね?」 |
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さすがに助けてもらっていやそれは困るとも言えず、「はい、どこでもお願いします」としかいえませんでした。 ビクターが先に救助されたのですが、まさにつっぺり的にはこれはいいシャッターチャンスだ!と思いましたが、真剣になって助けてくれている漁船の人たちを見ていると、さすがにカメラを回したら怒られるだろうなぁ…とせっかくのシャッターチャンスは逃さざるを得ませんでした(笑)。 そんなこんなで大島につく予定が羽田に着き、時間も19時を回っていたので、羽田でキャンプをして、翌朝帰りました。 |
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非常に残念ですが、結果的にはつっぺってしまいました。しかし大きな収穫も得ました。 今回は島が見えなかったのが大きな敗因だと思いますが、これが見えているか或いはGPSを持っていたら、近づきながら島の南(右)側からアタックすることが出来たので、それであればまず大丈夫だったでしょう。 またビクターはここのところ仕事でかなり体力を消耗しており、運動不足であったため最後は力尽きてしまいましたが、元気であれば漕げたのでは?という感じはしました。 なので、近いうち必ずリベンジを果たしたいと思っています。 とは言え、自分も最初は全く見えず心配はあったので、GPSは購入を検討することにしました。(お勧めのGPS等ありましたら、アドバイス下さい) みなさんも大島渡り、ご一緒にどうですか? 長々と失礼しましたが、今回のトライについてでした。 |