DRIFTING ON THE NAKAGAWA
 サブタイトル通り,よくぞ続いたと思う11年目の河原忘年会を本当にくれも押し詰まった大晦日前日に,つっぺり隊の聖地那珂川上流の宮原で実施した。
 今年は,台風15号の影響で宮原も冠水し,トイレ,水道がずっと使えない状況にあった。忘年会の存続も危ぶまれたため,直前に那須烏山市役所のねえちゃんに電話で確認した。
ワシ「あのー,宮原のキャンプ場の水道とトイレはいつ復旧するんですか?」
ねえちゃん「明日12月22日に復旧工事が終わる予定です。」
ワシ「じゃあ,工事が終わればすぐ使えるんですね。」
ねえちゃん「はい,大丈夫です。夏にはキャンプができますよ。」
ワシ「いや,あのー来週使いたいんですけど。」
ねえちゃん「え!………寒いですけど……」
まさか,このくそ寒い中キャンプをするバカがいるとは,市役所のねえちゃんには想定外のことだったようだが,ぎりぎりセーフで10年目の忘年会が実施できたのだ。
 川下りから参加したのは,隊長,ビール艦長,ライダー秋本,ゴステロ,kei-50隊員の5人。だいぶ木が切り倒されてさっぱりした宮原に薪を下ろし,八溝大橋へと向かう。那珂川の水は強烈に冷たいが,透明度は久しぶりにかなり高い。これが冬のツーリングの一番のいいところだ。絶対に沈はしたくないというチキン魂でインフレ-タブルを持ち込んだ隊長にゴステロ隊員もあっさりと同調し,隊長・ゴステロコンビはタンデムで,kei-50,ビール艦長,ライダー秋本はプレイボートで下る。
 台風の影響で流れはだいぶ変わっていた。ストレートで岩場のない素直な瀬ができていて,気分がいい。無法松の瀬も水量が多目だったので,全員ノー沈。
 適度な瀬と空中に浮かんでいるような澄んだ流れが交互に現れ,気持ちのいい川下りができた。と思っていたら,ゴール直前でライダー秋本とkei-50隊員が粗沈。浅瀬でバランスを崩した秋本隊員を横向きで見学していたkei-50隊員も隠れ岩に引っかかりあっけなく沈。あまりに順調すぎる川下りに,きっと那珂川の神様がスパイスを効かしてくれたのだろう。
 沈没者が出たため,烏山城温泉でゆっくり体を温め,買い出しをして黄金の焚き火宴会に突入する。ここからは村長,歌舞伎やす夫妻,tosi,ろーたす隊員H氏,さらに久しぶりのさすけどんも合流し,賑やかな乾杯で今年を締めくくる。プレ大晦日にこんなに集まるとは,みんな家庭から見放された人間粗大ゴミには間違いない。
恒例のMVP&とびうお賞の審査を今年も野外上映スタイルで実施する。今年もっとも感動させてくれたMVPにはビール艦長,もっとも笑わせてくれたとびうお賞には無謀松隊員が選ばれる。詳しくはMVPのページを見て欲しい。
 定番の火鍋,失敗作の古代米ごはんといつもの十八番料理を食い荒らしながら賑やかに宴会は進む。そんな中,嬉しいことがあった。それは,宴会中に,ガンで闘病中のことのすけ隊員に連絡がつき,元気なことが確認できたことだ。なんと,向こうも秋田支部全員で忘年会中だという。胃を全摘しているのに酒を飲んで大丈夫なのかとも思ったが,とにかく順調に回復しているようだ。体力が回復したら,秋田支部プレゼンで秋田ツアーを実施することを約束する。また,つっぺり亭が開店することを期待したい。
 翌朝,思ったほど霜は降りてはいなかったが,やはり大晦日はしばれる。いつもどおり,昨晩の残飯整理を兼ねた朝食後,まったりとした冬のキャンプを楽しみながら,三々五々隊員が帰路につく。忘年会の翌朝にいつも思うことは,いつまでこんなことができるかだが,きっと来年も同じ思いをしながら同じように朝を迎えているのだろう。だが,それがいいのだ。もはや非日常が日常化しているつっぺり隊は永遠に続くのだ。…来年に続く!
よくぞ続いた10年間,恒例河原忘年会!人間粗大ゴミ大集合! 2011.12.30〜31
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