西伊豆野良ツアー11年目。今年はビール艦長の呼びかけや三浦カヌーチーム「KAI」からの参戦もあり,賑やかな野良となった。いつもの野営地,浮島海岸キャンプ場に前日入りしていたkei50隊員と三浦カヌーチーム「KAI」のえいじゅ&ヒロさんが3日は堂ヶ島から田子湾沖の灯台島と洞窟巡りを楽しむ。午後から,続々と隊員が集まってくるが,今年はキャンプ場にワシら以外は誰もおらず,貸し切り状態となる。おそらく,行政が意地悪く置いたゴロタ石でもはやキャンプはできないという情報が駆け巡ったのだろう。しかし,つっぺり隊には何の問題もないのだ。 | ||
この日は,貸し切り状態の浮島海岸でまったりと過ごす。明るい内から乾杯し,だらだらと焚き火宴会に突入する。 | ||
久しぶりに参加したコースケ隊員は,自作の竈を持参しピザを焼きまくる。焼きたてだからうまいのなんの。また,KAIから参戦したえいじゅ隊員は甲斐甲斐しく酒のつまみを手際よく作る。そのレパートリーは見事。久しぶりにつっぺり隊料理長候補が現れる。何とか隊に引きずり込もうとおだてまくる。 | ||
今回は,えぢそんファミリー,ゴステロファミリー,コースケ実弟ファミリーと家族での参戦が多く,いつにもまして和やかだ。焚き火を囲んでゆっくりとした時間が流れる。至福と黄金タイムだ。だからキャンプは止められないのだ。 | ||
翌日4日は天気も良く,海も凪いでいたので海の漕ぎ出す。まずは堂ヶ島の天窓洞に向かう。洞窟に入ってくる光が海底に反射し,コバルトブルーに輝く海が美しい。いったん戻って一休みした後,今度は北側の田子湾に向かって洞窟巡りに行く。最後はコースケ浜に上陸し,まったりとしてから戻る。 | ||
翌5日はあいにくの小雨模様。仁科漁港で釣りをする。しかし,釣れたのは,ライダー秋本改めアクア秋本(単にバイクから車に乗り換えたための改名)がカサゴを1匹だけ。雑魚にさえ相手にされないのがつっぺり隊の釣力か。 | ||
雨が強くなってきたためタープを張るが,居住スペースを確保するため,野良生活には欠かせないプル-シートを屋根代わりに。ここで,釣りでは全く役に立たなかった釣り竿を使って東屋の屋根のフックに紐を通す。釣り竿もこんな使われ方をして不本意だろうが,つっぺり隊では仕方ないのだ。 | ||
雨は夜になっても止まず,肌寒くなってくるが,焚き火の薪も尽きてしまう。そこで隊長が苦渋の決断をする。 「よし,カラオケハウスで雨をしのごう」 「え?カラオケっすか?」 「だって,寒いだろ。まずは温泉に入って,その後はカラオケだ!」 「野良生活を標榜してきたつっぺり隊がそんなことしていいんですか。」 「いいんだよ。だって楽しいだろ!これからはつっぺり隊も新しい分野に挑戦するだ。進化だよ!きみたち。」 「それって,つっぺり隊にとっては堕落じゃないですか?」 堕落か進化か,不毛の論争が永遠に続くかと思われたが,全員あっさりとカラオケハウスに集合し結論は持ち越される。 つっぺり隊初のカラオケキャンプでは,つっぺりキッズがほぼマイクを独占するが,隊員も全員が1曲披露する。 なんだかんだ言っても楽しい一時を過ごす。隊長がカラオケマシンを壊し,店員に直してもらうハプニングもあったが,エンディングに心の旅を合唱して終了。店を出ると、ちょうど雨が止んでいたので,キャンプ地に戻る。 しかし,こんな楽な過ごし方を一度体験してしまうと,もう野良には戻れないかもしれないなあ。それでいいのかつっぺり隊! 疑問は残しつつも,怪しい夜は更けていったのだった。 |